さすらいの薪人 心に刻む言葉

自身の薪ライフや、クリーンエネルギー、緑内障の目の状況、昔の海外生活や、思想哲学、生命尊厳の創価哲学など、かって気ままに綴ります。

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170402ローズ

住民の帰還

1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故から約1週間後、住民の緊急強制避難を原発周辺30キロに広げる決定が下された。この30キロ圏内は、のちにチェルノブイリ法(1991年成立)で「隔離ゾーン」と位置付けられ、居住や許可なき出入りが禁止された。
 事故から30年以上が過ぎた今も、一般住民が住むことを前提にした避難指示解除は行われていない。30キロ圏内には線量が比較的低い地域もある。それでも、事故の起きた原発、そして圏内に集積された放射性廃棄物からの影響を考え、「近い地域」に人を帰すことはしない。
 「故郷で生活したい」という人たちから「将来的に帰る」という選択肢を奪う残酷な政策ではないか。でも「帰る選択肢を完全に奪った」とも言い難い。


特例措置で認めるやり方も

「正確な統計はないけれど、200人くらいは住んでいると聞きます。お年寄りが多いけれどね」
 チェルノブイリ原発に隣接するプリピャチ市から避難し、ウクライナの首都キエフに住むスベトラーナさんは言う。一度避難したものの、どうしても住み慣れた故郷に戻りたい人々は圏内に住んでいる。「勝手に住み着いた人」という意味で「サマショール」と呼ばれる。
 30キロ圏内は居住禁止である。このような自主帰還は明確にチェルノブイリ法に違反する行為だ。一時期は警察が巡回して取り締まっていたという。
 「今では、そこまで厳しくは取り締まっていません。見て見ぬふりをするというか、大目に見ているんですね」とスベトラーナさん。
 しかし、これでは放っておけば居住登録のない「どこにもいない人」になってしまう。93年、ウクライナの内閣決定により、これらサマショールは「いずれ避難するが、まだ避難していない人」という位置付けで、30キロ圏外のイワンコフ市に仮の住民登録をすることになった。サマショールたちには、圏外の町から往診車や移動販売車が派遣され、生活面のサポートが提供されている。住民登録があるから可能になったことだ。
 事故のあった原発に近い場所には住民の帰還を禁じる。けれど、どうしても戻りたい人には、特例措置でその選択を認める。
 今年3月末、浪江町、飯舘村で、4月1日に富岡町で避難指示が解除される。「まだ戻れない」という人の思いは無視され、避難生活への支援はやがて打ち切られる。政府は「戻りたい人のための避難指示解除だ」と説明してきた。本当にそうか。
 避難指示を解除せずとも、戻りたい人の選択を認めるやり方はある。

(聖教新聞2017年3月23(木)付 チェルノブイリ30年の教訓 住民の帰還 特例措置で認めるやり方も ロシア研究者・尾松亮)

お金がない日本は、避難生活者への支援を打ち切るのはやむを得ないことなのでしょうか。他に対策は打てないのだろうか。
弱者の立場を真剣に考える為政者に心から期待し戦ってもらいたい。

ありがとうございます。
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チェルノブイリ プリピャチ ウクライナ サマショール

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170401卒業

創価大学の第43回、創価女子短期大学の第31回卒業式が2017年3月18日午後、東京・八王子市の創大キャンパスで挙行されました。またタイの名門・タマサート大学のノーラニット・セータブット評議会議長が祝辞を述べられました。式典は創大(創大記念講堂)と短大(創大中央教育棟・ディスカバリーホール)に分かれて開催され、創大最高顧問の原田会長が出席し、創立者の池田大作先生より和歌とメッセージをいただきましたので紹介いたします。


君らこそ黄金時代を開いた旗手 世界を照らす光たれ!

一、今、我らの創価教育は、新たな黄金時代を迎えております。
 この黄金時代を先頭に立って開き築いてくれた旗手たちこそ、きょう巣立ちゆく卒業生の皆さんです。
 晴れやかな門出を迎えた、創価大学43期生の皆さん、創価女子短期大学31期生の皆さん!
 共に誇り高き世界市民の青春を乱舞した最優秀の留学生の皆さん、また、深き探究の歴史を刻んだ大学院生の皆さん、そして、尊き「学の光」に輝く通信教育部の皆さん! ご卒業、本当におめでとう!
 私の心は、皆さん一人一人に学位記を手渡しながら、健闘を讃え、祝福する思いで、式典に臨んでおります。
 わが創大・わが短大は「人間教育の最高学府」であります。ゆえに、本学からの卒業証書は、誰よりも苦労を重ねて皆さんを育み、大学まで送り出してくださった父上や母上方に、感謝と報恩の決意を込めて捧げていただきたいと、私は願っております。ご家族の方々、誠に誠におめでとうございます(大拍手)。
 本日は、タイ王国の名門・国立タマサート大学評議会議長のノーラニット博士ご夫妻をはじめ、世界の一流の知性の先生方に見守っていただき、これにまさる光栄はございません。
 ご来賓の諸先生方、本当にありがとうございます。
 また、教員の先生方、職員の方々の薫陶に、心より御礼を申し上げます。


「民衆の大地」に希望と正義を!

一、いよいよ社会の本舞台で「創価の大光」を放ちゆく皆さんの出発に当たり、三つの「光」を確認し合い、はなむけとさせていただきたい。
 第一に、「民衆の大地を照らす希望と正義の光たれ」ということであります。私は皆さんの創立者として、世界各国の大学を訪問し、友情を結んで、教育・学術交流の道を開いてきました。
 今、その道に皆さんが続いてくれ、相互の留学生の往来などが明るく賑やかに広がっていることは、何よりの希望です。
 ここにこそ、地道でありながら、いかなる分断も越えて、世界の青年と青年、また民衆と民衆の心をつなぎ、未来の平和を創造しゆく最も確実な軌道があると信ずるからであります。
 その中でも、1994年の2月、バンコクを潤す母なるチャオプラヤー河の畔に広がる、タマサート大学の麗しいキャンパスを表敬し、ここにご臨席のノーラニット博士に温かく歓迎いただいたことは、ひときわ忘れ得ぬ歴史であります。
 私の命に鮮烈に刻まれて離れない、タマサート大学の精神があります。
 それは、正義の言論の力で民衆に貢献したタマサート大学の卒業生が語り、脈々と受け継がれてきた信条であります。
 すなわち、「私はタマサート大学を愛する。なぜなら、タマサート大学が私に民衆を愛することを教えてくれたからである」と。
 何と素晴らしい、何と我ら創価教育の魂と一致する母校愛でありましょうか。
 ここで、最大の敬意と連帯を込めて、大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)
 皆さんもまた、「私は創大を愛する。短大を愛する。なぜなら、私に民衆を愛することを教えてくれたからである」と胸を張っていただきたい。
 そして、皆さんの活躍と栄光を、わが喜びとして祈ってくれている日本中、世界中の善意の父母たちに応えながら、民衆の大地を照らす「希望の光」「正義の光」を、いやまして赫々と強めていただきたいのであります。


生命尊厳の世紀 告げる先駆と

一、第二に申し上げたいのは、「生命尊厳の世紀を告げる先駆の光たれ」ということです。
 今回は、わが看護学部の栄光の一期生も羽ばたいていきます。先駆の誉れを胸に、立派な模範を示してくれました。本当にありがとう!(大拍手)
 創価教育の父・牧口常三郎先生は、一切の価値の根本基準を「生命」と定めました。
 その意味において、「生命の尊厳」を探究し、「生きる力」を引き出しながら、「共に勝利の人生」を開きゆく、新たな看護の人材群が躍り出ることを、牧口先生も、いかばかりお喜びくださるか。
 私は感無量であります。
 空前の少子高齢社会を迎えて、病気や老い、さらに死という根源的な苦悩にどう立ち向かうかが、ますます切実な課題となっております。
 わが創大・短大は、看護学部はもとより、大学を挙げて「生命尊厳」の智慧と慈愛を育む「平和のフォートレス」であります。ゆえに、このキャンパスに学んだ創価同窓こそ、「生老病死」の打開に挑みゆく先駆の連帯なりと、私は宣言したいのであります。
 「生涯学習」「生涯青春」の鑑である通信教育部の皆さんも、その頼もしき要の存在であります。
 本日は、イギリスの誇る「私学の雄」バッキンガム大学のジョン・ドリュー先生もお越しくださっております。
 イギリスが生んだ近代看護の母・ナイチンゲールは、「私たちが共に生きているかぎりは、お互いの幸せのために生きていこうではありませんか」(湯槇ます監修・薄井坦子他編訳『ナイチンゲール著作集 第三巻』現代社)と語っておりました。
 さらに、自らの仕事を「ひろがりのある大きな仕事」(同)と意義づけて、団結を築いていくことを呼び掛けております。
 皆さんも、これから取り組む一つ一つの仕事、また縁する一人一人を大切にしていってください。
 そして、自他共に「生命」に秘められた無限の力を信じ、解き放ち、結び合いながら、幸福と平和のスクラムを、自らが立つその場所から拡大していっていただきたいのであります。


一度、倒れても再び立ち上がれ

一、第三に、「不屈の勝利を飾る黄金の光たれ!」と申し上げたい。
 この四年間、また二年間、皆さん方をずっと見守ってきて、私が感動を禁じ得ないのは、一人一人が試練に負けず、「苦難は宝」とたゆみない努力を貫き通し、目を瞠る大成長を遂げてくれたことです。
 本日は、ドイツの六百年余の伝統輝くライプチヒ大学のバーバラ・ドリンク教授も参加してくださっています。ライプチヒ大学は、大文豪ゲーテの母校でもあります。
 私の大好きなゲーテの言葉に、「理想においてはすべてが躍動(élans)に、現実においてはすべてがねばり強さにかかっている」(岩崎英二郎・関楠生訳『ゲーテ全集13』潮出版社)とあります。
 人生は、マラソンにも、そして駅伝にも譬えられる長い戦いです。風雪もある。険しい坂もあれば、予期せぬ波乱もある。
 ひとたびは力尽きて倒れることもあるかもしれない。しかし、転んでもまた立ち上がる。母校での誉れの青春の原点を思い起こし、再び生命を躍動させ、ただただ粘り強く、前へ前へ進み抜いていく以外にありません。その先にのみ、栄光があり、勝利があるからです。
 東洋の大先哲の至言に、「石は焼けば灰となる。金は焼けば真金となる」とあります。
 創価に学んだ皆さんは、一人ももれなく「金」の若人です。
 焼き尽くされるような艱難にあっても、断じて負けない。
 いな、それをチャンスとして断固と勝ち切り、黄金の光を世界の友へ、未来の友へと贈りゆく大使命の人なのです。
 どうか、労多きことを、むしろ誇りとして、天下一の友情で励まし合いながら、朗らかに勇敢に、不屈の挑戦、そして不屈の勝利の劇を飾っていただきたいのであります。
 私は創立者として、いつでも、どんな時でも、皆さんの青春の力走に、人生の熱闘に、力の限り大声援を送り続けています。
 愛する君たち、貴女たちの健康と和楽と凱歌を、一生涯、祈り抜いていきます。
 結びに――
  
 わが君に
  平和の襷
    託さなむ
  黄金の光を
   世界の民へと
 
 と贈り、私のメッセージとさせていただきます。
 皆さん、お元気で! きょうは、本当におめでとう!(大拍手)

(聖教新聞2017年3月19日(日)付 第43回創価大学、第31回創価女子短期大学卒業式2017年3月18日 池田先生メッセージ)

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タマサート大学 ノーラニット バッキンガム大学 ジョン・ドリュー