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24 2017

チェルノブイリ30年の教訓 放射線と甲状腺がん ロシア研究者・尾松亮

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放射線と甲状腺がん ロシアでは翌年から増加とも

「これまでに発見された甲状腺がんについては、被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べて総じて小さいこと、被ばくからがん発見までの期間が概ね1年から4年と短いこと、事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する」
福島県で行われてきた健康調査のこれまでの結果を評価する、検討委員会の「中間取りまとめ」(平成28年3月)である。平成23年10月に開始した先行検査だけでも約30万人の受診者のうち113人が甲状腺がんの「悪性ないし悪性疑い」と判断されたが、放射線の影響ではないという。
その理由の一つが、「チェルノブイリでは甲状腺がんが増えたのが事故5年後であった」というもの。事故から4年目までに検査で見つかった甲状腺がんは、事故前からあったとするのだ。
日本では「チェルノブイリで甲状腺がんが増えたのは5年後」といわれる。しかし、2011年ロシア政府報告書では、この「定説」と矛盾する事実が報告されている。

「チェルノブイリ原発事故以前、(訳注・ロシア主要被災州の)甲状腺がんの件数は平均で1年あたり102件であった。事故以前の最小年間件数は、1984年の78件である。それがすでに1987年には甲状腺がん件数が著しく増加し、169件に達した」(報告書87~88㌻)
1986年に事故が起き、翌87年には甲状腺がんの件数が増えたという。
今年4月、ロシア西部のノボズィプコフ市中央病院に勤めるストリナヤ医師に聞いてみた。
「86年から、この町でも検査が始まりました。そのため、検出数が増えたということはいえます。でも、放射線によるがんがなかったともいえません。潜伏期間は人それぞれで、2、3年で発症することもあり得ます。

また、ストリナヤ医師は、成人も含め長期の定期検査が必要であることを強調する。
「5年後に大幅に増えたのは事実ですが、もっと急激に増えたのは10年後でした。チェルノブイリ事故で被ばくした子供たちは、ほとんどは大人になってから甲状腺がんを発症しています。」
チェルノブイリから約200キロ離れたこの町では、大人になってからも毎年検診を受けてきた。
日本では、事故当時、概ね18歳以下だった福島県民を対象に実施され、20歳を過ぎると検診の頻度が5年に1度となる。

(2016年12月15(木)聖教新聞 チェルノブイリ30年の教訓 放射線と甲状腺がん ロシア研究者・尾松亮)

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