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05 2017

ブラジル アクレ連邦大学が池田先生に「名誉博士号」を授与 池田先生の謝辞

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170405アマゾン

3月28日午後、東京・八王子市の創価大学本部棟にて、ブラジル北西部の名門学府「アクレ連邦大学」から、創価大学創立者の池田大作先生に「名誉博士号」の授与式が行われました。これは、人間主義に基づく恒久平和建設への功績をたたえたものです。
授与式はアクレ連邦大学のミノル・マルチンス・キンパラ総長、総長夫人のデグマール・アパレシーダ・フェレッティ准教授、マルシア・ヴェロニカ・ハモス・デ・マセード准教授らが出席されました。
そのときの池田先生の謝辞を掲載いたします。


地球の未来へ平和と共生の大河を

一、今、私のまぶたには、地球という「生命の星」の呼吸を絶え間なく支え続けてくれている、アマゾンの大森林が映じております。
 かけがえのない、この緑輝く大地にそびえ立ち、地域の繁栄と民衆の幸福、そして自然環境の保護に尽くされゆく偉大な知性と教育の殿堂こそ、貴アクレ連邦大学であります。
 光栄にも、本日、私は、貴大学から名誉博士号を賜りました。
 この最高に誉れある英知の宝冠を、ここに出席されている敬愛してやまないブラジルの同志、また、留学生の皆さん、さらには、ブラジル創価学園をはじめ、全世界の大樹と育ちゆく創価の若人たちと共に拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 貴大学の名誉ある一員とさせていただくに当たり、私は、その高邁な理念と歴史を学び、深い感慨と感動を禁じ得ませんでした。それは、地球の反対側に位置する、わが創価大学の建学の精神とも、不思議なほどに響き合っているからであります。
 今年の1月に発表した平和提言で、私は、社会の“希望と安心の港”たる大学の連帯を呼びかけました。
 貴大学と手を携えて、私たちは地球的な課題の打開に、さらに力強く挑戦してまいりたい。ここでは、その決意を3点、申し上げたいと思います。


生命の大地を一段と豊かに

 一、第一に、「民衆の生命の豊かなる大地を」ということであります。
 貴大学の淵源は、1964年。アクレ州の地域の発展と民衆の生活向上を目指し、向学の人すべてに門戸を開いていかれました。以来、半世紀を超え、その信念は、いやまして民衆のための最高学府を輝かせているのであります。
 貴大学は、貧困にあえぐ人々やアマゾンの密林の遠隔地にも、学習機会を提供するなど、民衆奉仕の大学として、さまざまな工夫と努力を重ねてこられました。
 大学の誇りを語られたキンパラ総長の真情が、私の胸に熱く迫ってきます。
 ――経済的な理由で充実した教育を受けられなかった家庭の子弟たちが、このキャンパスで学問を修め、使命の舞台へと飛翔しゆく姿を目の当たりにすることこそが、最大の喜びである、と。
 思えば、わが創価教育の父である牧口常三郎先生も、20世紀の初頭に、女性のための通信教育を、いち早く推進されました。
 「子どもの幸福のための教育」を掲げられた先生は、東京・下町の小学校長として、お腹をすかせた児童を案じ、先駆的な無料給食も実施されています。
 不二の弟子である戸田城聖先生も、「どんな子も優等生にしてみせる」との気概に燃えた大教育者でした。
 第2次世界大戦中、両先生は人権蹂躙の軍国主義と対峙して投獄され、高齢の牧口先生は壮絶な獄死を遂げました。
 生きて獄を出た後継の戸田先生は、戦乱の流転を止め、この世の悲惨を無くさんとの誓いをもって、生命尊厳の哲学に立脚した人材を、一人また一人、育成していったのであります。
 この人間教育の熱願を受け継ぎ、私が創立したのが、創価大学であります。
 うれしいことに、今回の看護師国家試験に、わが創大看護学部の初の受験生75人が全員、見事に合格を果たしてくれました(大拍手)。
 誉れの第1期生の尊き奮闘を心から讃嘆したい。とともに、この席をお借りして、薫陶してくださった先生方、職員の方々、そして陰に陽に、真心の応援をしてくださっている方々に、厚く厚く御礼を申し上げたいのであります。
 4月からは、国連難民高等弁務官事務所との協定により、難民の留学生の方も受け入れる運びとなっております。
 貴大学と共々に、民衆の生命の大地を一段と豊かに育みながら、世界市民の希望の連帯を広げていきたいと思うのであります。


森林を守るのは人類を守ること

 一、第二に申し上げたいのは、「平和と共生の滔々たる大河を」ということであります。
 貴大学は、「地域社会の発展につながる知識の生産と普及」を標榜され、とりわけ自然との共生の英知を重視してこられました。
 「エコロジーと自然資源の管理」「アマゾンのための科学・技術革新」「西アマゾンの持続可能な衛生と畜産」など、多様な生命の宝庫であるアマゾンの環境を守り、未来の人類へ伝え託しゆくためのプログラムを推進されていることも、よく伺っております。
 わが創価大学も、2003年に環境共生工学科を設置。15年には、共生創造理工学科に発展し、持続可能な地球社会の構築に貢献しゆく人材を育成してきました。アメリカ創価大学でも、「自然と人間の共生の指導者育成」を指針とし、「環境教育」の集中コースが設けられております。
 貴アクレ州の出身で、「アマゾンのマハトマ・ガンジー」とうたわれる環境運動の指導者シコ・メンデス氏は、「熱帯雨林を守る戦い」は、実は「人類を守るための戦い」なり、と宣言されました。
 そして、平和を求め、勇敢なる非暴力の闘争を貫かれたのであります。
 自然環境を守り抜く挑戦は、そのまま人類生存への知恵と勇気を結集する戦いでもありましょう。
 戦時中、若き私は、大好きな桜をはじめ、木が無残に切られていくのを目の当たりにしました。
 戦争は最大の環境破壊です。だからこそ、私は木を一本また一本、大切に植樹しながら、ここ創大のキャンパスをはじめ、桜に彩られゆく平和の城を築いてきたのであります。
 アマゾンの森林保護に大きな貢献を果たされている貴大学から学びながら、平和と共生の大河を、アマゾン川の如く滔々と流れ通わせていきたいと、私は願ってやみません。


交流と相互理解が悪に打ち勝つ力

 一、第三に、「対話の文化で人間性の凱歌を」と申し上げたい。
 貴大学と創価大学の共鳴し合う精神に、「対話」を重んずる教育があります。
 キンパラ総長は、「対話こそ、大学を強化し続けるための唯一無二の道であると確信する」と明言され、まさしく開かれた対話の力で、貴大学の躍進を勝ち取ってこられたのであります。
 私は心から感銘いたしました。
 私がご一緒に対談集を発刊したブラジル文学アカデミーの総裁で、人道の獅子であられたアタイデ氏も、遺言の如く語られました。
 「すべての悪の脅威に打ち勝つものは、『対話』による相互理解と連帯の力である」と。
 残念ながら、今、世界は至るところで「分断」の亀裂を深め、暴力の噴出に直面しております。
 なればこそ、私たちは、いよいよ「対話の文化」を基軸とし、世界の大学の交流を広げ、人間性の勝利を打ち立てていきたいと思うのであります。
 その決心を、私は、素晴らしき貴アクレ州の州歌の一節に託し、ささげます。
 「我々は、変わらぬ力で再び戦うのだ。
 屈せず、倒れず、恐れず!
 そして、この地域から、我らは轟かせるのだ。
 勇敢なる凱歌を!
 これこそ、ブラジル全土に響き渡る
 アマゾンの叫びとなるのだ!」
 終わりに、愛する心の母校・貴大学の栄光と発展、そして、愛する魂の祖国・ブラジルの永遠無窮の隆盛を強く強くお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 ムイト・オブリガード!(ポルトガル語で「大変に、ありがとうございました!」)(大拍手)

(聖教新聞2017年3月29日(水)付 ブラジル アクレ連邦大学が池田先生に「名誉博士号」を授与 池田先生の謝辞)

本当にありがとうございます。
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ブラジル アクレ連邦大学 名誉博士号 シコ・メンデス アタイデ

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