category: 良書を求めて 感想  1/3

狂気と犯罪 何故日本は世界一の精神病国家となったのか

題名 狂気と犯罪 何故日本は世界一の精神病国家となったのか P222 著者 芹沢一也(せりざわかずや) 講談社+α新書 横須賀に住んでいた時に、住まいの近くに医療観察保護の人が対象となる施設が出来た.ここは,精神障害で犯罪を行った人が入る施設である。これがたまたまきっかけとなり, ある意味この手の本は無関心(あまり見たいと思わなかった)であったのだが,で手にとって読んでみた。 本書を読んで,平成15年に出来...

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精神科にできること 脳の医学 心の治療

題名 精神科にできること 脳の医学 心の治療 P217 著者 野村総一郎 講談社現代新書 講談社 精神科の入門書 精神科の入門書ともいえる。本書の目的は、精神科の現在の姿をリアルに示しことであり、精神障害に対する偏見の解消を目指していると筆者はいう。精神障害とは何か、に始まり、精神科の主な病気である「統合失調症」「うつ病」「不安障害」「摂食障害」「自律神経失調症」についてわかりやすく書かれている。最後に...

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韓国式発想法を学ぶ

題名 韓国式発想法 P205著者 舘野 皙(たての あきら) 生活人新書 NHK出版韓国人の文化や生活、考え方 韓国問題研究家の著者が韓国人の文化や生活、考え方についてまとめたものである。自己主張は命なのが韓国人だ。韓国人の議論の進め方や主張は対立的で挑戦的なのに対し、日本人は自分の意見を切り出さずに相手の意見を探る、つまり調整的で微温的なのが日本人だ。日本人は到達点をあらかじめ考えながら議論するが、...

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烈々たる日本人 外国人から見た吉田松陰

題名 烈々たる日本人 P218著者 よしだみどり ノン・ブック 祥伝社吉田松陰について最初に書いた人物は日本人ではなく外国人だった!?筆者はその事実を確かめるため,自分の足で現地に赴き史実に基づいて調査を開始する。そして,松陰やその弟子,同じ志を持った者たちの血と勇気が,今の日本の繁栄の礎を築いたという事実を伝えたのが,この本書である。史実に基づきながら淡々と述べられているため,小説を読むより感動は少...

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ウイグル人へのジェノサイト問題について

題名 私の身に起きたこと、命がけの証言 の2書著者 清水ともみ 季節社ウイグル人のジェノサイト問題ウイグル人のジェノサイド問題について知るために、清水ともみさんの本を購入しました。私は以前、中国の北京と内モンゴル自治区を訪問したことがあります。職場の植樹プロジェクトに参加させて頂いたものです。本場中国の中華料理がおいしくて、人々も気さくで、表裏なく強引で、強く逞しく生きている、というエネルギーを感...

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リーダーシップの心理学とは

リーダーシップの心理学とは題名 リーダーシップの心理学 P205著者 国分康孝 講談社現代新書 講談社 リーダーシップについて書かれた哲学書である。自分にとっては大変参考となる一書であった。大いに感銘を受けたのは,筆者の考えるリーダーシップとは,「縁があって存在している自分を自覚し,その縁に感謝する行為」であるという。つまり,報恩感謝の人生を生きることがリーダーシップであるということだ。究極を云えば宇...

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乱世を生きる市場原理は嘘かもしれない 幸福と経済とは

題名 乱世を生きる市場原理は嘘かもしれない P238著者 橋本治 集英社新書 筆者はかなり頭がいい人であることはわかるが,自分には難しいというのが率直な意見だ。何がいいたいのかよくわからず,狐につままれた感じを受ける。わかったようでわからない。わからないようでわかった気のする内容だった。しかしそんな読解力の乏しい私でも、目を引く箇所を見出せたので紹介したい。 日本のあり方はおかしいが何がおかしいのか?...

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読書力 読書とは必要なもの

読書力 読書とは必要なもの題名 読書力 210P   著者 齋藤孝 ・ 岩波新書 本は読んでも読まなくても良い、というものではない。読まなくてはいけないものである。自分自身がものを考えるとき、読書によって培われた思考力が生かされる。対話をするときにも、読書経験が大きくプラスに働いてくる。 筆者は新書系を50冊読めと訴える。新書系の本とは、哲学書であったり、教養もの、筆者独自の考えが記されたものを言う。本...

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下流社会とはなにか 新たな階層集団の出現

下流社会とはなにか 新たな階層集団の出現題名 下流社会 新たな階層集団の出現 284P著者 三浦展(みうらあつし) 光文社新書下流と言うのは単に生活水準が低いと言うことではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低い、ということをさす。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きているも...

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陳舜臣の諸葛孔明(下)を読んで

陳舜臣の諸葛孔明(下)を読んで題名 諸葛孔明(下) 402P著者 陳舜臣 ・ 中公文庫「羽は協伍に良く侍すれども、士大夫に驕なり。飛は君子を敬愛すれど、小人を恤れまず。」つまり関羽は部下の兵卒たちには優しかったが、士大夫すなわち同僚など上層の人たちに対しては驕慢であった。その反対に、張飛は君子すなわち上層階級の人を敬愛し、ときには卑屈と思えるくらいの態度をとったのに、下層の人たちにはまるで愛情を持...

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