07
2017
仏法は万人に開かれた宗教 世界広布新時代第21回本部幹部会 池田先生の指針(1993年10月SGI総会スピーチ)
- CATEGORY本部幹部会 池田先生のご指導
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建治元年(1275年)6月、日蓮大聖人は、佐渡の一人の婦人に、あたたかな御手紙を送られている。
婦人の名前は国府尼。佐渡の地から、はるばる身延の大聖人のもとに夫を送り出し、自分は留守を守っていた。
大聖人は、彼女の心を思いやられて、こう仰せである。
「尼ごぜんの御すがたをば・みまいらせ候はねども心をば・これに・とどめをぼへ候へ、日蓮こいしく・をはせば常に出ずる日ゆうべに・いづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり、又後生には霊山浄土に・まいりあひ・まひらせん」(御書1325㌻)
――尼御前(あなた)のお姿を拝見はいたしませんが、(あなたの)心は、ここにおられると感じます。日蓮を恋しく思われたなら、つねに(朝に)出る太陽、夕べに出る月を拝まれるがよい。(日蓮は)いつであっても、太陽や月に影を浮かべる身なのです。また、死後には霊山浄土へ行って、そこでお会いしましょう――と。
「たとえ直接、会えなくても、私はいつも、あなたのそばにいますよ」「太陽や月に姿を浮かべて必ず見守っていますよ」「永遠に一緒ですよ」――これが御本仏の御心である。仏法の真髄である。
一、また大聖人は、南条時光の母である上野尼御前にも、御慈愛あふれる御手紙を与えられている。大聖人は、仰せである。
「一切経の功徳は先に善根を為して後に仏とは成ると説くかかる故に不定なり」(御書1580㌻)
――(法華経以外の)一切経の功徳は、先に善根を作って、後に仏になると説きます。このようですから、(成仏という根本の大事が)不確かな教えです――。
同じ仏教でも、法華経以前の爾前経では、今世の善根によって来世に果報を得るとか、過去世の悪業で今世に苦しんでいるから、来世のために善根を積みなさいとか教える。
そうではなく、大聖人の仏法は本因妙であり、現当二世の仏法である。大聖人は仰せである。
「法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり」(御書1580㌻)
――(それに対して)法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏となります。――。
法華経とは、いうまでもなく大聖人の法華経、すなわち三大秘法の南無妙法蓮華経のことである。
皆さまが御本尊に手を合せて題目を唱えれば、その手が仏である。題目を唱え、弘教に励めば、その口は仏である。さらに、教学を謙虚に学び、感激して人に教えていけば、頭に仏の力が宿る。頭脳が明晰にもなっていく。
このように信心は即、わが身のうえに、生活のうえに、仕事のうえに、厳然と顕れていく。そして、今世でただちに成仏していけるのが大聖人の仏法なのである。
百人いれば百人、千人いれば千人、全員が残らず成仏できる――これが、御本仏の絶対の御約束であられる。大聖人の仏法は、あらゆる人々に開かれた「世界宗教」である。
「皆が共に成仏」「皆が共に幸福」「皆が共に栄光」――こうした和楽の世界をつくるのが、仏法である。ゆえに世界平和の根幹となる。
「全世界の平和のため」「全人類の幸福のため」、創価学会は絶対に壊されてはならない。
「仲良く」「朗らかに」「強く」、そして「健康」で「余裕」をもって、前進していただきたい。
リーダーの皆さまは「大切な仏子を一人も残らず幸福にしてみせる」との断固たる精神で進んでいただきたい。創価学会、SGIを守ることが、一番大聖人が喜ばれることである。
一、『一人一人の人類が、世界をわが家とし、世界を人生の舞台とする「世界市民」として、ともに生きる』――いわばこれが「人生地理学」(牧口常三郎先生の著書)の主題(テーマ)である。
「人生地理学」の中で牧口先生は、人類の発展の段階を四つに分けて論じておられる。
すなわち、まず①「軍事」の競争の時代から②「政治」の競争の時代へ、そして③「経済」の競争の時代へと移っていく、と。たしかにそのとおりである。
牧口先生は、当時の世界を、この「経済」中心の時代であるとし、「物事がすべて利害関係によって決まっている」とみられた。
しかし先生は、「経済」が人類の最終段階であるはずがない、と考えられておられた。
それでは「経済」の次にくる4番目は何か――。先生はきっぱりと宣言されている。『それは「人道」の時代である』と。
(「経済的争闘時代に代わって次に来るべきものは人道的競争形式ならんとは吾人の想像に難からざる所なり」<『牧口常三郎全集』第2巻>とある)
「軍事」や「政治」「経済」の競争ではなく、「人道」の力こそが世界をリードする時代が必ず来ることを、牧口先生は展望されていたのである。
「武力」(軍事)や「権力」(政治)や「財力」(経済)ではなく、人間としての「人格」の力、「人間」の力をいかに強め、増していくか――ここに人類の希望の道がある。また、仏法の大道がある。
牧口先生の卓見のとおり、今や「人間主義」の光が、全世界を照らし始めている。人類が進むべき道は「人間主義」以外にない。
私どもは、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の力で、「人道の世紀」を晴れ晴れと開いてまいりたい。
(聖教新聞2016年11月16日(水) 仏法は万人に開かれた宗教 世界広布新時代第21回本部幹部会 池田先生の指針「1993年10月SGI総会スピーチ」)
以上です。
本当にありがとうございます。
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仏法は万人に開かれた宗教
御聖訓「口に唱ふれば其の口即仏なり」 尊い和楽の世界を広げよ
「世界広布新時代第21回本部幹部会」(2016年11月5日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、1993年10月に行われたSGI総会での池田大作先生のスピーチが紹介された。広布に奮闘する友の指針として掲載する。本部幹部会で紹介された池田先生の指針
一、ただ広宣流布のために、わが使命を果たそうとする――その同志のつながりこそ、世界一、尊いものである。建治元年(1275年)6月、日蓮大聖人は、佐渡の一人の婦人に、あたたかな御手紙を送られている。
婦人の名前は国府尼。佐渡の地から、はるばる身延の大聖人のもとに夫を送り出し、自分は留守を守っていた。
大聖人は、彼女の心を思いやられて、こう仰せである。
「尼ごぜんの御すがたをば・みまいらせ候はねども心をば・これに・とどめをぼへ候へ、日蓮こいしく・をはせば常に出ずる日ゆうべに・いづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり、又後生には霊山浄土に・まいりあひ・まひらせん」(御書1325㌻)
――尼御前(あなた)のお姿を拝見はいたしませんが、(あなたの)心は、ここにおられると感じます。日蓮を恋しく思われたなら、つねに(朝に)出る太陽、夕べに出る月を拝まれるがよい。(日蓮は)いつであっても、太陽や月に影を浮かべる身なのです。また、死後には霊山浄土へ行って、そこでお会いしましょう――と。
「たとえ直接、会えなくても、私はいつも、あなたのそばにいますよ」「太陽や月に姿を浮かべて必ず見守っていますよ」「永遠に一緒ですよ」――これが御本仏の御心である。仏法の真髄である。
一、また大聖人は、南条時光の母である上野尼御前にも、御慈愛あふれる御手紙を与えられている。大聖人は、仰せである。
「一切経の功徳は先に善根を為して後に仏とは成ると説くかかる故に不定なり」(御書1580㌻)
――(法華経以外の)一切経の功徳は、先に善根を作って、後に仏になると説きます。このようですから、(成仏という根本の大事が)不確かな教えです――。
同じ仏教でも、法華経以前の爾前経では、今世の善根によって来世に果報を得るとか、過去世の悪業で今世に苦しんでいるから、来世のために善根を積みなさいとか教える。
そうではなく、大聖人の仏法は本因妙であり、現当二世の仏法である。大聖人は仰せである。
「法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり」(御書1580㌻)
――(それに対して)法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏となります。――。
法華経とは、いうまでもなく大聖人の法華経、すなわち三大秘法の南無妙法蓮華経のことである。
皆さまが御本尊に手を合せて題目を唱えれば、その手が仏である。題目を唱え、弘教に励めば、その口は仏である。さらに、教学を謙虚に学び、感激して人に教えていけば、頭に仏の力が宿る。頭脳が明晰にもなっていく。
このように信心は即、わが身のうえに、生活のうえに、仕事のうえに、厳然と顕れていく。そして、今世でただちに成仏していけるのが大聖人の仏法なのである。
百人いれば百人、千人いれば千人、全員が残らず成仏できる――これが、御本仏の絶対の御約束であられる。大聖人の仏法は、あらゆる人々に開かれた「世界宗教」である。
「皆が共に成仏」「皆が共に幸福」「皆が共に栄光」――こうした和楽の世界をつくるのが、仏法である。ゆえに世界平和の根幹となる。
「全世界の平和のため」「全人類の幸福のため」、創価学会は絶対に壊されてはならない。
「仲良く」「朗らかに」「強く」、そして「健康」で「余裕」をもって、前進していただきたい。
リーダーの皆さまは「大切な仏子を一人も残らず幸福にしてみせる」との断固たる精神で進んでいただきたい。創価学会、SGIを守ることが、一番大聖人が喜ばれることである。
一、『一人一人の人類が、世界をわが家とし、世界を人生の舞台とする「世界市民」として、ともに生きる』――いわばこれが「人生地理学」(牧口常三郎先生の著書)の主題(テーマ)である。
「人生地理学」の中で牧口先生は、人類の発展の段階を四つに分けて論じておられる。
すなわち、まず①「軍事」の競争の時代から②「政治」の競争の時代へ、そして③「経済」の競争の時代へと移っていく、と。たしかにそのとおりである。
牧口先生は、当時の世界を、この「経済」中心の時代であるとし、「物事がすべて利害関係によって決まっている」とみられた。
しかし先生は、「経済」が人類の最終段階であるはずがない、と考えられておられた。
それでは「経済」の次にくる4番目は何か――。先生はきっぱりと宣言されている。『それは「人道」の時代である』と。
(「経済的争闘時代に代わって次に来るべきものは人道的競争形式ならんとは吾人の想像に難からざる所なり」<『牧口常三郎全集』第2巻>とある)
「軍事」や「政治」「経済」の競争ではなく、「人道」の力こそが世界をリードする時代が必ず来ることを、牧口先生は展望されていたのである。
「武力」(軍事)や「権力」(政治)や「財力」(経済)ではなく、人間としての「人格」の力、「人間」の力をいかに強め、増していくか――ここに人類の希望の道がある。また、仏法の大道がある。
牧口先生の卓見のとおり、今や「人間主義」の光が、全世界を照らし始めている。人類が進むべき道は「人間主義」以外にない。
私どもは、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の力で、「人道の世紀」を晴れ晴れと開いてまいりたい。
(聖教新聞2016年11月16日(水) 仏法は万人に開かれた宗教 世界広布新時代第21回本部幹部会 池田先生の指針「1993年10月SGI総会スピーチ」)
以上です。
本当にありがとうございます。
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