09
2017
第47回創価大学、第33回創価女子短期大学入学式 池田先生のメッセージ
- CATEGORY創価学会三代会長ご指導
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創価大学の第47回、創価女子短期大学の第33回入学式が2017年4月2日午後、東京・八王子市の創価大学記念講堂で晴れやかに挙行されました。創立者の池田大作先生は和歌とメッセージを寄せ、集い来たった新入生を心から祝福されました。また、台湾の名門・中国文化大学の李天任学長が祝辞を述べ、創大最高顧問である原田会長があいさつされました。
そのときの池田先生のメッセージを紹介いたします。
我らの「平和のフォートレス」に、ようこそ集い来たってくれました。
ありがとう! 本当に、ありがとう!
私たちが兄の大学と慕う台湾の名門・中国文化大学の李天任学長ご一行をはじめ、祝福においでくださった、ご来賓の先生方に、心より御礼を申し上げます。
今や地元・八王子の方々はもとより、世界中の方が楽しみにしてくれている、わがキャンパスの桜も、皆さん方の誉れの入学を祝して、いよいよ開き始めました。
この季節に改めて偲ばれるのは、一年を通じて丹精込め、木々の手入れをしてくださっている“桜守”の方々のご苦労です。猛暑の夏も、厳寒の冬も、人知れぬ真心の労苦の積み重ねありてこそ、春爛漫の桜の開花があります。
咲き薫る花を陰で仰がれる“桜守”の誇りと喜びが、私には、新入生の皆さんを見守っておられるご家族方の心と重なり合ってならないのであります。
大変な中、お子さんを立派に育み、この「人間教育の最高学府」へ送り出してくださった保護者の方々に、私は最大に感謝し、そして、お慶びを申し上げます。
信頼する教員の先生方、職員の方々、どうか、ご父母の宝であり、私の命である創大生、短大生に、温かく、そして最善の薫陶を、何卒よろしくお願いいたします。
一、きょう4月2日・創大の「開学の日」は、牧口常三郎先生と共に創価教育を創始された、恩師・戸田城聖先生の祥月命日であります。
第2次世界大戦後の混迷の社会にあって、戸田先生は「地球民族主義」という先見のビジョンを高らかに掲げました。
どの国に生まれ、どの民族に属する人であれ、皆、尊厳なる生命を発揮して、幸福を勝ち取る権利がある。互いに尊敬し合い、学び合いながら、平和と繁栄の世界を創造していこうではないかとの提唱であります。
この地球民族主義の人間共和の縮図こそ、まさしく創価の学舎であります。
今年も、240人に迫る留学生の英才を迎えることができました。これで50カ国・地域の気高き向学の世界市民が学ばれることとなり、こんなに喜ばしいことはありません。
待望の「滝山国際寮」と「万葉国際寮」も完成しました。これから共々に縁深き学友として一緒に歴史をつくる留学生の皆さんを、私たちは固い友情の大拍手で、熱烈に歓迎しようではありませんか!(大拍手)
第一に、「英知の太陽を燃やしゆく青春であれ!」ということです。
私は皆さんと同じ年代の19歳で、戸田先生と出会いました。徹して打ち込まれたことは、「青年ならば学んで学んで学び抜け!」ということであり、「いつ、いかなる時も学びの心を手放すな」ということであります。
当時、働きながら通った母校(現在の東京富士大学)を、一昨日(3月31日)、久方ぶりに訪れ、懐かしく、また大発展の様子をうれしく拝見しました。
懸命に学んだ青春の日々は、時が経てば経つほど、金の輝きを放つものであります。
今、創大も短大も、教職員の方々のたゆみない尽力により、一段と自分自身の可能性を発見し、思う存分に伸ばしゆける教育環境が充実しております。また、いずこにもまして母校愛に溢れた先輩方が、陰に陽に応援してくれております。
私は、70年前の恩師と同じ心で、皆さんに託したい。
――学問を通して人間を、そして、人間を通して学問を深めゆけ! かけがえのない青春の一日また一日、英知の太陽を燃やしてくれ給え! そこにこそ、確かな平和の光明があるからだ、と。
20世紀を代表する歴史学者のトインビー博士と私が対話を開始して、この5月で45周年となります。
博士との対談集は今、30に及ぼうとする言語で翻訳され、世界中で読まれております。その中には、わが創大に留学した研究者が見事に訳してくれた一書もあります。創大の名誉教授であられるトインビー博士も、きっと喜んでくださっていると思うのであります。
博士と私は語らいました。「人類の生存を脅かしている現代の諸悪」に対して、我らは断じて諦めてはならない。人間は自分たちが招いた危機を絶対に乗り越える力を持っている。そのモデルを示す賢者たちがいる。その先哲たちから、我らは「希望」と「勇気」と「活力」を得て、立ち上がっていこうではないか!――と。
この博士の期待に応えゆく、恐れなき若人の正義の連帯こそ、私は、我ら創大生であり、我ら短大生であると信じております。
どうか、同級生同士も、また先輩・後輩も、さらに教職員と学生も、共に「建学の精神」を実現しゆく盟友として、希望と啓発の世界市民の連帯を強め、深め、広げつつ、民衆の幸福へ、また人道と共生の地球へと、人類史を前進させていただきたいのであります。
中国文化大学の理事長であられる張鏡湖博士と私は、対談集『教育と文化の王道』を発刊しました。
その中で語り合った、崇高な創立者・張其昀先生の人生哲学を、私は皆さんの門出にお贈りしたいのであります。
それは「思想や観念は、行動を起こさなければ、何の効果も得られない。最も大事なのは『為す』『やる』『行う』ことである」。そして、いかなる困難にも屈することなく進むならば、「『一念、岩をも通す』の言葉どおり、理想もついには現実となる」と。
世界を変えるのは、青年の行動です。何度、倒れようとも、また、たくましく立ち上がって挑戦し抜いていく不退転の行動力です。
どうか、何があっても、良き友と朗らかに励まし合いながら、創大スピリットである「負けじ魂」で、偉大な使命の人生を断固として勝ち開いていただきたい。
そして、常識と人間性豊かに、大切な大切な、お父さん、お母さん、さらに皆さんの成長を祈り見つめる日本中、世界中の宝友を、万歳させゆく学生生活を勝ち飾っていただきたいのであります。
その皆さん一人一人の大勝利とともに、創大の開学50周年、短大の開学35周年の栄光凱歌が晴れ晴れと轟きわたることを、私は確信してやみません。
一、結びに、わが愛する皆さんの健康と絶対無事故の日々をひたぶるに祈りつつ――
探究と
開拓の日々
送りゆけ
苦難の土台に
金の城あり
と贈ります。
新入生、万歳! 留学生、万歳!
すべてのご家族の皆さんに、ご多幸と繁栄あれ!(大拍手)
(聖教新聞2017年4月3日(月)付 第47回創価大学、第33回創価女子短期大学入学式 池田先生のメッセージ)
本当にありがとうございます。
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創価大学の第47回、創価女子短期大学の第33回入学式が2017年4月2日午後、東京・八王子市の創価大学記念講堂で晴れやかに挙行されました。創立者の池田大作先生は和歌とメッセージを寄せ、集い来たった新入生を心から祝福されました。また、台湾の名門・中国文化大学の李天任学長が祝辞を述べ、創大最高顧問である原田会長があいさつされました。
そのときの池田先生のメッセージを紹介いたします。
探究と開拓の日々送りゆけ 戸田先生の薫陶“いかなる時も学びの心を手放すな”
一、最優秀の新入生の皆さん、誠におめでとう!我らの「平和のフォートレス」に、ようこそ集い来たってくれました。
ありがとう! 本当に、ありがとう!
私たちが兄の大学と慕う台湾の名門・中国文化大学の李天任学長ご一行をはじめ、祝福においでくださった、ご来賓の先生方に、心より御礼を申し上げます。
今や地元・八王子の方々はもとより、世界中の方が楽しみにしてくれている、わがキャンパスの桜も、皆さん方の誉れの入学を祝して、いよいよ開き始めました。
この季節に改めて偲ばれるのは、一年を通じて丹精込め、木々の手入れをしてくださっている“桜守”の方々のご苦労です。猛暑の夏も、厳寒の冬も、人知れぬ真心の労苦の積み重ねありてこそ、春爛漫の桜の開花があります。
咲き薫る花を陰で仰がれる“桜守”の誇りと喜びが、私には、新入生の皆さんを見守っておられるご家族方の心と重なり合ってならないのであります。
大変な中、お子さんを立派に育み、この「人間教育の最高学府」へ送り出してくださった保護者の方々に、私は最大に感謝し、そして、お慶びを申し上げます。
信頼する教員の先生方、職員の方々、どうか、ご父母の宝であり、私の命である創大生、短大生に、温かく、そして最善の薫陶を、何卒よろしくお願いいたします。
一、きょう4月2日・創大の「開学の日」は、牧口常三郎先生と共に創価教育を創始された、恩師・戸田城聖先生の祥月命日であります。
第2次世界大戦後の混迷の社会にあって、戸田先生は「地球民族主義」という先見のビジョンを高らかに掲げました。
どの国に生まれ、どの民族に属する人であれ、皆、尊厳なる生命を発揮して、幸福を勝ち取る権利がある。互いに尊敬し合い、学び合いながら、平和と繁栄の世界を創造していこうではないかとの提唱であります。
この地球民族主義の人間共和の縮図こそ、まさしく創価の学舎であります。
今年も、240人に迫る留学生の英才を迎えることができました。これで50カ国・地域の気高き向学の世界市民が学ばれることとなり、こんなに喜ばしいことはありません。
待望の「滝山国際寮」と「万葉国際寮」も完成しました。これから共々に縁深き学友として一緒に歴史をつくる留学生の皆さんを、私たちは固い友情の大拍手で、熱烈に歓迎しようではありませんか!(大拍手)
学べ! 青年ならば
一、さて今日は、創大のワールドランゲージセンターで、また、短大の白鳥ラウンジで、楽しく、にぎやかに国際座談会を行うような思いで、簡潔に3点、エールを送りたい。第一に、「英知の太陽を燃やしゆく青春であれ!」ということです。
私は皆さんと同じ年代の19歳で、戸田先生と出会いました。徹して打ち込まれたことは、「青年ならば学んで学んで学び抜け!」ということであり、「いつ、いかなる時も学びの心を手放すな」ということであります。
当時、働きながら通った母校(現在の東京富士大学)を、一昨日(3月31日)、久方ぶりに訪れ、懐かしく、また大発展の様子をうれしく拝見しました。
懸命に学んだ青春の日々は、時が経てば経つほど、金の輝きを放つものであります。
今、創大も短大も、教職員の方々のたゆみない尽力により、一段と自分自身の可能性を発見し、思う存分に伸ばしゆける教育環境が充実しております。また、いずこにもまして母校愛に溢れた先輩方が、陰に陽に応援してくれております。
私は、70年前の恩師と同じ心で、皆さんに託したい。
――学問を通して人間を、そして、人間を通して学問を深めゆけ! かけがえのない青春の一日また一日、英知の太陽を燃やしてくれ給え! そこにこそ、確かな平和の光明があるからだ、と。
希望と啓発の連帯
一、第二に申し上げたいのは、「希望と啓発の世界市民の連帯を!」ということです。20世紀を代表する歴史学者のトインビー博士と私が対話を開始して、この5月で45周年となります。
博士との対談集は今、30に及ぼうとする言語で翻訳され、世界中で読まれております。その中には、わが創大に留学した研究者が見事に訳してくれた一書もあります。創大の名誉教授であられるトインビー博士も、きっと喜んでくださっていると思うのであります。
博士と私は語らいました。「人類の生存を脅かしている現代の諸悪」に対して、我らは断じて諦めてはならない。人間は自分たちが招いた危機を絶対に乗り越える力を持っている。そのモデルを示す賢者たちがいる。その先哲たちから、我らは「希望」と「勇気」と「活力」を得て、立ち上がっていこうではないか!――と。
この博士の期待に応えゆく、恐れなき若人の正義の連帯こそ、私は、我ら創大生であり、我ら短大生であると信じております。
どうか、同級生同士も、また先輩・後輩も、さらに教職員と学生も、共に「建学の精神」を実現しゆく盟友として、希望と啓発の世界市民の連帯を強め、深め、広げつつ、民衆の幸福へ、また人道と共生の地球へと、人類史を前進させていただきたいのであります。
「為す」ことが大事
一、第三に、「不退転の行動力で人生を勝ち開け!」と申し上げたい。中国文化大学の理事長であられる張鏡湖博士と私は、対談集『教育と文化の王道』を発刊しました。
その中で語り合った、崇高な創立者・張其昀先生の人生哲学を、私は皆さんの門出にお贈りしたいのであります。
それは「思想や観念は、行動を起こさなければ、何の効果も得られない。最も大事なのは『為す』『やる』『行う』ことである」。そして、いかなる困難にも屈することなく進むならば、「『一念、岩をも通す』の言葉どおり、理想もついには現実となる」と。
世界を変えるのは、青年の行動です。何度、倒れようとも、また、たくましく立ち上がって挑戦し抜いていく不退転の行動力です。
どうか、何があっても、良き友と朗らかに励まし合いながら、創大スピリットである「負けじ魂」で、偉大な使命の人生を断固として勝ち開いていただきたい。
そして、常識と人間性豊かに、大切な大切な、お父さん、お母さん、さらに皆さんの成長を祈り見つめる日本中、世界中の宝友を、万歳させゆく学生生活を勝ち飾っていただきたいのであります。
その皆さん一人一人の大勝利とともに、創大の開学50周年、短大の開学35周年の栄光凱歌が晴れ晴れと轟きわたることを、私は確信してやみません。
一、結びに、わが愛する皆さんの健康と絶対無事故の日々をひたぶるに祈りつつ――
探究と
開拓の日々
送りゆけ
苦難の土台に
金の城あり
と贈ります。
新入生、万歳! 留学生、万歳!
すべてのご家族の皆さんに、ご多幸と繁栄あれ!(大拍手)
(聖教新聞2017年4月3日(月)付 第47回創価大学、第33回創価女子短期大学入学式 池田先生のメッセージ)
本当にありがとうございます。
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