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06 2020

中国体験記 遠山正瑛先生との出会い (とおやませいえい先生)

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200406遠山先生

遠山正瑛先生との出会い(とおやませいえい先生)

 今回の中国訪問の一番の目的である、緑化活動が始まる。
朝6時ごろ起床し、日の出を見に行くが、地平線が砂か霧かで靄がかかり見えない。しかししばらくすると太陽が顔を出した。朝はいつ見てもすがすがしい気持ちにさせる。

 朝食時、遠山正瑛(とおやませいえい)先生が私達と同じ席についた。もう95歳にもなるのに気はしっかりしていて声も通りはっきりしている。すごい人だなと直感した。この人は砂漠の緑化にまさに命をかけてきた人だ。

 世間話をしていると急に熱く語りはじめた。

「母は私を大学に出してくれた。今私がここにいるのは母のおかげだ。私はそんな母になりたいんだ!母に恩返しをしたいんだ!」

泣きながら話されていた。

また、「私の一念は社会に尽くしたいんです!それだけなんだ。」

ともいわれたのだ。
私はその姿に感動した。95歳のただのお年寄りが、自分のことなど後回しにしてはっきりとした口調で、堂々と話された。
遠山先生から発せられる一言の重み。魂のこもった声。その一言一言に、偽りはないと強く感じた。
この方の魂は、母に対する思い、日本と中国に対する思い。ただただ恩返しがしたい。人々の役に立ちたい。その一念で、一人から始めて、多くの人々の心を動かし、今日まで生きてこられたのだ。

なんと尊い人生なんだろうと、素直に思った。


いよいよ中国砂漠での植樹開始

 朝食後バスで植樹ポイントまで向かう。およそ15分ぐらいであろうか、到着後10分ほど歩いて現地に向かった。途中川がある。

昔雨が降ったとき洪水が発生し、そのときにできた川だそうだ。森林がないところでは水を蓄えることができず、ちょっと多めの雨が降ると簡単に洪水が発生する。

この町の1997年の年間降水量は240mmであったが、1998年は90mm,1999年は56mm、2000年は60mmとここ最近異常気象が続いているそうだ。この地域にとって洪水はある意味では必要であるが、ある意味では悪い。

200406中国の川

植樹が始まった。各自スコップを持って、スコップの長さ程度の感覚で穴を掘る。

ボランティアの方が事前に掘る場所にマークしてくれていたので私達はまずは掘るだけだった。まず80cmの穴を掘る。これが結構深い。穴を掘ると湿った砂が顔を出す。

沙漠でも底の砂は水分を含んでいるのだ。これぐらい深く掘らないと風で表面の砂が飛んでしまい、根が出てしまうからだ。

 その後近くの池からポンプで水を汲み太いホースで勢いよく穴に半分ぐらい水を入れる。穴は見る見る水を吸い込むが、沙漠の砂の粒子は細かいため、すぐにはなくならないで溜まる。

これが沙漠のメリットだ。それから2mぐらいのポプラの苗を穴に入れる。このポプラの根にFMCと呼ばれるジュース見たいものに浸す。保水剤と呼ばれるものがあるが、まだその効果がわからないためもらわなければ買ってまで使わないそうだ。

水が入った穴にそのまま砂を入れると水分が上に上がってしまうため、どろどろにしてよくかっちゃくさせるのがポイントだ。


 そして水分を多く含んだ穴の周りの土や、掘り出した土を入れ、踏んで固める。

ポプラの周りを窪ませ、雨が降ったときしっかりと水が溜まるようにする。そして最後にもう一度水を与える。これが一通りの植樹の作業だ。だけどこれだけでは木は決して育たない。

その後人が丁寧に観察し、水を与えつづけ、大きくなったら枝落しを行なう。子供と同じだ。愛情を注いだ分だけ大きく育つ。多少弱き者でも回りでしっかり支えてあげれば大きく育つ。しかし多少強きものでも回りの環境が悪ければ滅びる。とても根気のいる作業だと感じた。

しかし、この作業の繰り返しが、今日までの架け橋となり、将来の日本と中国の真心が通い合う架け橋となるのだろうと感じた。

続く。
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遠山正瑛 植樹 とおやませいえい

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