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題名 出来る人の書き方 嫌われる人の悪文 190P
著者 樋口裕一
発行 ビジネス社
論理的思考と聞くと、何か堅苦しい学者の言葉のように聞こえてしまい、自分とは無縁のように感じる。論理的思考など身につけなくても生きていけるから不必要、という意見もあるかもしれない。
ここでいう論理的思考とは、一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである。また、主張に対して妥当な根拠付けがされていることを指す。
論理的思考を身につけることで、自ら書く文章だけではなく、人との話し方、考え方、物事の見方・捉え方が飛躍的に伸びるという。また、物事を深く捉える目を養うことが出来る。これから物事を考えるとき、文章を書くとき、話すときは、論理的思考を意識するとよい。論理的思考が身につけば、自分自身にとってプラスになるに違いだろう。以下に本書の要点を記す。
■短い一文「60文字」という目安。長いとポイントがどこにあるのか理解しづらくなる。リズムよい短文の連続による構成は、文章全体の印象をぐっと引き締める。すっきりとしたわかりやすい文になる。
■「論理」を身につけよう。論理とは最低限の基礎体力である。理屈っぽく感じさせないものが、よい文章といえるだろう。理屈っぽく感じさせるのは、骨格の弱い論理だからに他ならない。
■常に言いたい事を持つことを心がけること。言いたい事は、基本的に不満から生じてくる場合が多い。自分の不満のなさは、視野の狭さゆえだったと初めて知る人も少なくないだろう。
■論理的な文章の基本は4部構成。問題提起、意見提示、展開、結論。意見提示で、たしかに~しかしを使うとよい。確かにの部分は、客観性を高めると同時に反対意見を持つ相手への配慮にもなる。
■立ち位置を決めること。たしかに物事をすべてイエス・ノーで割り切ることは出来ない。しかし、だからといって、全ての意見を取り入れるわけには行かない。生きるということ、考えるということは、一つの立場をとるかを明確にすることだ。そして、両者とも正しい面はあるにしても、どちらかのほうがより良いのかを明確にしてこそ、人から信頼してもらうことに通じる。文章を書くということは、第三者に自分の意見を提示する、反論するためである。
■推敲の大切さ「チェック項目と切る作業」。推敲とは最適の字句や表現を求めて考え練り上げることである。A:短い文(60文字)は守られているか。B:4部構成は出来ているか。C:「だ」「である」は多くないか。D:論理のつながりはしっかりしているか。
■伝わる具体例とシャープな抽象。抽象化は意見がしっかりあるかどうかにかかっている。「抽象を先に意見として言って、その裏づけで必要最小限の具体例を出すという訓練を行うとよい」
■読む人の顔を思い浮かべて書く。「あの人なら反論にどういう情報・根拠を使ってくるだろうか?」と想像をめぐらしながら書く。「あの人が反対しそうだから嫌だなあ」と思うより、その反対者をどのように説得すればよいか論理の戦略を練ることを楽しもう。
■論理的文章が人格を高める。大きな意味では、論理を使いこなすことで、人格成長への大きな影響をもたらすと言える。「確かに~しかし」は相手への配慮が出来るようになる。論理的表現を使いこなそうとすることで、人格を成長させる訓練にもなる。頭ごなしの否定より、論理を駆使した会話や文章の表現を身につけていくほうがいい。間接的にことの是非、バランス感覚を養っていける。こういう矯正効果は論理ならではである。「形式」を身につけることで人格にも芯が通っていくのである。
■情緒的文章に流されないために。論理は「社会性」を担保するものとしても機能する。情緒による独りよがりの感動は、社会を無視した個人的暴走にすぎない。万人に通じるわかりやすい文章を書くためには、社会のなかで論理的意見を持つことが役に立つ。人間らしさを否定するわけではないが、情緒偏重志向は改めるべきだろう。
以上、私本書よりなるほどと感じたポイントである。この本のことをとにかく言う前に、まずは早速実践に移してみたいと思う。
ありがとうございます。
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出来る人の書き方 嫌われる人の悪文
題名 出来る人の書き方 嫌われる人の悪文 190P
著者 樋口裕一
発行 ビジネス社
論理的思考を身につける
本書には、社会人が論理的思考を身につけるためには欠かせない要点が詰まっている。論理的思考と聞くと、何か堅苦しい学者の言葉のように聞こえてしまい、自分とは無縁のように感じる。論理的思考など身につけなくても生きていけるから不必要、という意見もあるかもしれない。
ここでいう論理的思考とは、一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである。また、主張に対して妥当な根拠付けがされていることを指す。
論理的思考を身につけることで、自ら書く文章だけではなく、人との話し方、考え方、物事の見方・捉え方が飛躍的に伸びるという。また、物事を深く捉える目を養うことが出来る。これから物事を考えるとき、文章を書くとき、話すときは、論理的思考を意識するとよい。論理的思考が身につけば、自分自身にとってプラスになるに違いだろう。以下に本書の要点を記す。
文章の書き方要点
■わかりやすさが最優先。わかりやすい文章とは、相手の心を捉える優れた装置とも言える。自分とまったく違う意見であっても、読者が、「なるほど。あなたはそういう考えなんですね」と認めることが出来る文章のことである。■短い一文「60文字」という目安。長いとポイントがどこにあるのか理解しづらくなる。リズムよい短文の連続による構成は、文章全体の印象をぐっと引き締める。すっきりとしたわかりやすい文になる。
■「論理」を身につけよう。論理とは最低限の基礎体力である。理屈っぽく感じさせないものが、よい文章といえるだろう。理屈っぽく感じさせるのは、骨格の弱い論理だからに他ならない。
■常に言いたい事を持つことを心がけること。言いたい事は、基本的に不満から生じてくる場合が多い。自分の不満のなさは、視野の狭さゆえだったと初めて知る人も少なくないだろう。
■論理的な文章の基本は4部構成。問題提起、意見提示、展開、結論。意見提示で、たしかに~しかしを使うとよい。確かにの部分は、客観性を高めると同時に反対意見を持つ相手への配慮にもなる。
■立ち位置を決めること。たしかに物事をすべてイエス・ノーで割り切ることは出来ない。しかし、だからといって、全ての意見を取り入れるわけには行かない。生きるということ、考えるということは、一つの立場をとるかを明確にすることだ。そして、両者とも正しい面はあるにしても、どちらかのほうがより良いのかを明確にしてこそ、人から信頼してもらうことに通じる。文章を書くということは、第三者に自分の意見を提示する、反論するためである。
■推敲の大切さ「チェック項目と切る作業」。推敲とは最適の字句や表現を求めて考え練り上げることである。A:短い文(60文字)は守られているか。B:4部構成は出来ているか。C:「だ」「である」は多くないか。D:論理のつながりはしっかりしているか。
■伝わる具体例とシャープな抽象。抽象化は意見がしっかりあるかどうかにかかっている。「抽象を先に意見として言って、その裏づけで必要最小限の具体例を出すという訓練を行うとよい」
■読む人の顔を思い浮かべて書く。「あの人なら反論にどういう情報・根拠を使ってくるだろうか?」と想像をめぐらしながら書く。「あの人が反対しそうだから嫌だなあ」と思うより、その反対者をどのように説得すればよいか論理の戦略を練ることを楽しもう。
■論理的文章が人格を高める。大きな意味では、論理を使いこなすことで、人格成長への大きな影響をもたらすと言える。「確かに~しかし」は相手への配慮が出来るようになる。論理的表現を使いこなそうとすることで、人格を成長させる訓練にもなる。頭ごなしの否定より、論理を駆使した会話や文章の表現を身につけていくほうがいい。間接的にことの是非、バランス感覚を養っていける。こういう矯正効果は論理ならではである。「形式」を身につけることで人格にも芯が通っていくのである。
■情緒的文章に流されないために。論理は「社会性」を担保するものとしても機能する。情緒による独りよがりの感動は、社会を無視した個人的暴走にすぎない。万人に通じるわかりやすい文章を書くためには、社会のなかで論理的意見を持つことが役に立つ。人間らしさを否定するわけではないが、情緒偏重志向は改めるべきだろう。
以上、私本書よりなるほどと感じたポイントである。この本のことをとにかく言う前に、まずは早速実践に移してみたいと思う。
ありがとうございます。
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