10 2020

インド創価池田女子大学で第18回入学式 池田先生ご夫妻のメッセージ 2017年8月4日

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200410インド

 南インド・チェンナイに立つ「創価池田女子大学」で2017年8月4日、第18回入学式が行われ、来賓や教職員、在学生らが新入生700人を歓迎されました。晴れの式典には、本大学の名誉創立者の池田大作先生と名誉学長の香峯子夫人より祝福のメッセージを頂戴しましたので紹介いたします。

創価池田女子大学は、セトゥ・クマナン議長が、池田先生の長編詩「母」を読み、全ての女性の幸福のために行動を続ける先生の姿に深い感銘を受け、2000年に開学したものです。
 5学部でスタートした本大学は、年を重ねるごとに発展を続け、2017年には、15学部まで発展しました。卒業生は3200人を超え、世界的な大企業や行政機関などでの活躍が光っています。


創価池田女子大学入学式への池田先生夫妻のメッセージ

たゆまず英知を磨き鍛え 青春凱歌の軌道を進め!

 誉れの創価池田女子大学は、2000年の開学以来、まさしく21世紀という「女性の世紀」を照らす教育の太陽として、輝く大発展を続けております。
 心身ともに健やかな女性を育む伝統が築かれ、スポーツの世界大会や全国・州の大会でも、目覚ましい活躍が光っています。
 いつも陰に陽に、学生たちを守り支えてくださっているクマナン議長ご夫妻、ムルゲッシュ学長代理はじめ、教職員の皆さま方のご尽力に、私と妻は、満腔の敬意を表したいのであります。
 この8月15日、貴国は1947年の独立から、栄光の70周年の佳節を迎えられます。
 独立の父マハトマ・ガンジーの高弟で、生涯、師弟の大道を貫いた非暴力の闘士に、私も友好を結んだG・ラマチャンドラン博士がおられます。人生の最晩年の独立記念日、博士は、未来を託す青年たちに三つの「F」を訴えられました。それは、「Free(自由たれ)」「Frank(率直たれ)」「Fearless(恐れるな)」とのモットーです。
 今日は、この独立の魂が込められたキーワードを通して、祝福のメッセージを送らせていただきます。

 第一に、「Free」。すなわち、「わが生命を自由自在に解き放つ『学びの光』を」ということです。
 ラマチャンドラン博士のモットーは、マハトマと出会いを結び、学び抜いた学生時代の鍛錬の日々に育まれたといいます。祖国の人々の自由のために、わが使命を自覚して力をつけながら、非暴力の闘争に邁進していったのです。
 究極の非暴力にして、平和を創造する力こそ、学問であり、教育にほかなりません。
 くしくも、あのインド独立の前夜の8月14日、19歳の私は、生涯の師と仰ぐ戸田城聖先生と初めてお会いしました。
 戦時中、軍国主義の弾圧に屈しなかった信念の人間教育者は、戦火や貧困に苦しむアジアと世界の民衆の流転を転換しゆくために、「人間革命」のビジョンを掲げ、一人一人の青年がいかなる不幸の鉄鎖も断ち切って、自らの生命の可能性を信じ、解き放っていけるよう、励まし指導してくださいました。
 私自身、10年近くに及ぶ日々の個人授業で、万般の学問を授けていただいたのです。
 ガンジーは、「精神の向上は、絶え間ない努力によってのみ実現する」と語っています。
 一人ももれなく偉大な使命の皆さんです。たゆまず粘り強く学び抜き、英知を磨き鍛えて、わが最極の生命を自由自在に、高く高く飛翔させていただきたいのであります。

 第二に、「Frank」。これは、「率直に語らい、温かく励まし合う『友情の熱』を」という点です。
 100年ほど前の夏8月、日本を初めて訪れた詩聖タゴールは、緑の丘で女子学生たちと大きな樅の木の下に座って語らい、詩を紡ぎました。乙女たちはさまざまな質問を投げかけ、タゴールは、その「熱心にして率直」(『古の道 タゴール講演集』北昤吉訳、プラトン社=現代表記に改めた)な向学の姿勢に感嘆したといいます。
 誠実な言葉を響かせて、友情を結び合う女性たちの快活な対話は、それ自体が、何と薫り高き詩歌を奏でゆくことでしょうか。
 タゴールは、「美と善の心および勇敢と柔和の精神」(前掲書=同)は、女性の心情を通じてこそ、世々代々に伝わると綴っております。聡明な女性のスクラムが広がれば広がるほど、家庭を、地域を、社会を明るく照らし、「平和の文化」で温めていくことができます。
 どうか、最良の学友と仲良く励まし合い、このキャンパスから、麗しき「女性の世紀」の熱を、世界へ未来へ送っていってください。

 第三に、「Fearless」。「太陽の心で、恐れなく朗らかに『希望のエネルギー』を」と呼びかけたい。
 私が対話を重ねた、インドの教育の母・ムカジー博士は、若き日に最愛の家族を失いながらも、“どんな雲の陰にも太陽は輝いている”と、悲哀を乗り越えて学究の挑戦を続け、そして慈愛の教育者として社会貢献の人生を歩み通されたのです。
 ムカジー博士は、若人にメッセージを残されました。「自分らしく真摯に生きるのです。自身の能力に確信を持つのです。真理をもって目標に達するのです。そして、自分の正義を信じて恐れなく進むのです」と。
 太陽は、いかなる闇も打ち払い、わが軌道を悠然と正確に進みます。
 「幸福の太陽」たる皆さんも、悩みや苦しみの暗雲を見下ろしながら、「私は負けない!」と誓いの太陽を昇らせてください。
 希望のエネルギーを満々とたたえつつ、青春凱歌の軌道を恐れなく朗らかに勝ち進んでいっていただきたいのです。
 私も妻も、世界の宝、人類の宝の皆さんが、健康で幸福で、最高に充実した学生生活を飾れるよう、日々、真剣に祈ってまいります。
 地球の未来を照らす「太陽の乙女」たちよ、青春の生命を磨き、勝ち光れ!(大拍手)

(聖教新聞2017年8月11日(金)付 インド創価池田女子大学で第18回入学式 池田先生ご夫妻のメッセージ)



以上です。
池田先生は、3つのF、すなわち、「Free(自由たれ)」「Frank(率直たれ)」「Fearless(恐れるな)」からのモットーより、メッセージを贈られました。

「人間革命」。すなわち、いかなる不幸の鉄鎖も断ち切って、自らの生命の可能性を信じ、解き放っていくために、たゆまず粘り強く学び抜き、英知を磨き鍛えて、わが最極の生命を自由自在に、高く高く飛翔させていただきたい。

「友情」。すなわち、最良の学友と率直に、仲良く語らい、温かく励まし合い、友情の熱、麗しき女性の世紀の熱を、家庭を、地域を、社会を明るく照らし、世界へ未来へ送っていただきたい。

「幸福の太陽」。すなわち、悩みや苦しみの暗雲を見下ろしながら、「私は負けない!」と誓いの太陽を昇らせ、希望のエネルギーを満々とたたえつつ、青春凱歌の軌道を恐れなく、朗らかに、勝ち進んでいっていただきたい。

先生の励ましは誰に対しても一貫されています。私は問います。今日も人間革命の挑戦は出来たのか。今日も温故知新の友情をはぐくむことは出来たか。今日も幸福の太陽である仏性を我が胸中に昇らせて家族や周囲に接することはできたか、と。
なぜなら、その挑戦自体が、自分にとっての喜びとなるからなのです。

本当にありがとうございます。
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創価池田女子大学インドセトゥ・クマナン

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